『東京の高校紛争』

 北沢弥吉郎著 第一法規出版 (昭和45年11月11日発行)

 主に各都立高校から都教育委員会に提出された資料をもとに、昭和43年から45年の都立高校における「紛争」の実態をまとめたものであり、当時を知る上で第一級の資料だがタイトルは「東京都立高校の」とすべきであったと思われる。

 この本から、国立高校に関する記述および当時の状況を示す資料の引用をした。

  • 1. 年表における国立高校に関する記述

       *年表を見ると明らかなように各校の封鎖はほぼ成功していて、封鎖未遂事件とされた
        国立高校の失敗が目立っている。

  • 2. 本文における国立高校に関する記述

       *昭和44年10月27日の記述は不可解。誰が「封鎖しない」と言ったのだろうか?

  • 3.「封鎖・全校集会等で正常な授業が乱された学校一覧(昭和44年11月)」  

        *11月に1日も授業が行われなかったにもかかわらず、何故か国立高校は記載されていない。
         記載するとしたら「10.28より全校集会 ホームルーム」ということになるか。